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こんなハウスが雪や風で潰れる

雪で潰れる農業ハウスには、理由があります。

連棟ハウス

新潟県をはじめ、雪国においては滅多に見ない連棟ハウス。

風には強いのですが、ハウスとハウスの間である谷部分に雪が積もり、潰れます。雪が降る前、11月中下旬ごろには天井フィルムをはいでおく必要があります。

遮光ネット掛けっぱなし

屋根フィルムの上に、日よけの遮光ネットをかけっぱなしにすると、雪が滑り落ちずに潰れます。強風対策としては有効ですが、雪には弱いです。遮光ネットは11月中下順頃には片付けておきます。

フィルムが古い

古いビニールフィルムあるいは農POフィルムは、表面にほこりや汚れが付着し、雪が滑り落ちにくくなっています。

フィルムの一部分に穴が空いた際に別のフィルムをツギハギ的に補修すると、やはり滑りが悪くなります。

新しいフィルムと古いフィルムを重ねて貼ると、古いフィルムに可塑剤が移行するようで、新しいフィルムの劣化が早くなります。

もちろん風にも弱いので、できれば全体的な張替えをお勧めします。

パイプが細い

新潟県においては、間口が3間(5.4m)までであればパイプ径は25.4mmでいいのですが、3間半(6.3m)でフィルムを年中張りっぱなしにする場合は、25.4mmではなく31.8mmで建てるのがベストです。25.4mmでは補強が設置されていても潰れる可能性が高いです。

 

また、間口5間(9m)でも引張強度が強いハード管・ハイテン管の31.8mmであれば大丈夫とも言われていますが、新潟県内では間口4間以下でも31.8mmのハイテン管のハウスが強風により倒壊した事例もあるため、間口5間以上のハウスでは48.6mmでの建設をおすすめします。